東京藝術大学の入試内容って?スタジオパパパがご紹介します
東京藝術大学の入試内容について、皆さんは知っていますか?
東京藝術大学は日本最高峰の美術大学ですが、学科によって難易度の方向性が全く異なっており、入試内容に学科それぞれの特色が色濃く出ているのが興味深いです。
最近は芸大受験をテーマにした漫画が話題になったこともあり、興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?
当記事では、東京藝術大学の入試内容がどのようなものか気になる・受験を考えている方向けに、その入試内容について、アートスクール・スタジオパパパがご説明させていただきます。
東京藝術大学(美術学部)の入試内容について
東京藝術大学の入試内容について、最初にご説明させていただきます。
2022年に実施された試験の日程や、各科で実施される実技の入試内容についてご紹介します。
日程、入試内容ともに過去の情報となりますので、実際の日程や入試内容につきましては、東京藝術大学の公式サイトから最新の情報をご確認ください。
試験の日程について
東京藝術大学・美術学部の2022年度の試験日程は以下のようになっていました。
今年度はこのようなスケジュールで進みました。
●出願期間…1/24~2/4
●共通テスト…1/15~1/16
●実技試験
・絵画科〈日本画専攻〉
1次試験…3/3・3/4、2次試験…3/7・3/8
・絵画科〈油画専攻〉
1次試験…2/25(または2/26)、2次試験…3/8~3/10
・彫刻科
1次試験…3/6、2次試験…3/10
・工芸科
1次試験…3/4、2次試験…3/7・3/8
・デザイン科(石膏像デッサン)
1次試験…2/28(または3/1)、2次試験…3/10・3/11
・デザイン科(構成デッサン)
1次試験…3/2、2次試験…3/10・3/11
・建築科
3/8・3/9
・先端芸術表現科(実技)
1次試験…3/1、2次試験…3/8・3/9
・先端芸術表現科(小論文)
1次試験…3/2、2次試験…3/8・3/9
・芸術学科
2/27・2/28
各科の入試内容
各科の入試内容についてご紹介します。
東京藝術大学の学部は、油絵や彫刻などを始めとするファイン系からデザイン系の学科、芸術文化系の学科と多岐に渡ります。
今回はその中でも代表的な絵画科油絵専攻と工芸科、デザイン科の入試内容をご紹介します。
また、その他の学部については東京藝術大学 入試情報サイトをご参考ください。
●絵画科油絵専攻
油絵選考は、1次試験では指定されたワードを基に素描する課題が出ます。
2次試験では出題された文章を基にF30号のキャンバスに油彩画を制作します(その際、下描きやコンセプト案に使用したスケッチブックも提出します)。
柔軟かつ多層的な発想力と、堅実な描写力が試される入試内容になっています。
●工芸科
1次試験は石膏デッサンの課題です。
2次試験では2種類の課題が出ます。入試内容は以下の通りです。
・紙上に絵の具を用いて表現する色彩表現
・粘土で立体を作成する立体表現
いずれも、モチーフと空間の関係性をしっかりと把握し、細部までこだわって表現することが重要になります。
●デザイン科
1次試験・2次試験で出る課題はどちらも2種類であり、入試内容は以下の通りです。
【1次試験】
・石膏デッサン
・指定された素材を組み合わせて表現する構成デッサン
【2次試験】
・色彩を用いて表現する平面構成
・粘土での立体物制作
デザイン科では1~2次試験の課題を通じ、モチーフを三次元的に把握し、様々な素材で表現する能力が問われてきます。
東京藝術大学の難易度について
東京藝術大学の難易度は非常に高いです。
美術学部の倍率は、センター利用の一般入試で平均9.95倍(※2022年度)で、約10倍となっています。
また、特に人気の高い学科である油画科の倍率は17.3倍であり、次いでデザイン学科の倍率は14倍となっていました。
受験生10人以上に対して1人合格するくらいの倍率と聞くとその凄まじさが分かりやすいかと思います。
また、現役生の合格率は3割程度という結果でした。
どんな問題が出題される?入試内容の傾向
どんな問題が出題されるのか、入試内容の傾向はよく頂く質問です。
東京藝術大学の入試の出題傾向は、実際は予測を立てることが非常に難しいとされています。
ただ、どの科の受験にも共通している点として、「思考力や発想力を問うような、独特な入試内容」になっているということが挙げられます。
東京藝術大学卒のスタジオパパパの先生方にそれぞれの学科の受験傾向を聞いてみても、共通している点は描写力は元より「どんな課題が出ても柔軟に対応できる柔軟な発想力・対応力」を磨くことが重要だったという返答が返ってきました。
東京藝術大学の合格を目指すには
東京藝術大学の合格を目指すためには、どんな対策をとるべきなのでしょうか。
これまで東京藝術大学の入試内容や出題の傾向などをご紹介しましたが、多くの受験生の方にとって「対策」は気になる情報だと思います。
ここで、東京藝術大学の合格を目指す受験生の方に向けて、どんな対策をすべきなのかご説明させていただきます。
確かな画力、思考力を身に付ける
東京藝術大学は日本一の美術大学と称されることもあり、描写力やモチーフに対して思考を巡らせる力の有無が問われてきます。
見たままをそっくりに描けるのは当然のこととして、出題されたモチーフを本質・素材の魅力や文脈まで描き出せるか否かが重要な評価点になってきます。
加えて、出題内容に対して柔軟に思考し、出題の意図に沿った内容の作品をつくるだけの思考能力も必要になってきます。
これは普段から自分の周りにあるもので表現として使えそうな要素に注目し、自分が興味のある造形・意匠を積極的に目にしていくことが表現力を磨いていくことに繋がりますので、普段から観察力を養って生活していくことが重要になります。
体力・集中力も必要
また、たくさんの実力者達と競り合い、数時間をかけて精度の高い作品を仕上げていくのですから、並外れた体力・集中力も必要になってきます。
受験の追い込み期間に入る前から、自分のコンディションが整う食生活・休息・睡眠を心掛けていくことなども重要になります。
試験当日に向けてなるべく体力を温存していけるよう、ストレスがかからない生活を送れるように工夫していきましょう。
実技だけじゃない!学科も重要です
「実技の技術を上げたら、学科試験の勉強はそこまで必要じゃないんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、実際は学科の対策も必要不可欠です。
実技の点数が周りの方とほぼ同一だった場合、学科試験での点数で評価の分かれ目となるからです。
また、東京藝術大学に入学してからも(日本語・外国語問わず)文章を理解する力は必要不可欠であり、自分で作った作品について理論立てて説明する・様々な国の教授やアーティストとコミュニケーションを取る能力があるか否かで、大学で得られるチャンスの幅が大きく変わってきます。
東京藝術大学に入学後の自分の在り方をイメージしながら勉学に励むのも、モチベーションを上げる意味でも良いかと思われます。
なお、受験対策のために東京で美術予備校をお探しの方は下記記事もあわせてご覧ください。
スタジオパパパは東京藝術大学の受験対策もできます!
スタジオパパパでは、ご自身が設定していただいたカリキュラムで受験対策をすることができ、もちろん東京藝術大学の受験対策をすることもできます!
スタジオパパパは東京都内に展開するアートスクールで、現在都内に3か所の教室があります。
ここでは当スクールの特色や、対応可能な指導内容についてご紹介します。
芸大卒の講師が受験をサポート
受験対策をサポートさせていただくのは、現役の東京藝術大学生及び東京藝術大学を卒業された先生方です。
皆厳しい競争の中を勝ち抜いてきた実力者ばかりですが、ご指導自体は厳しすぎるということはありません。
常にアットホームな環境・対話しやすい状況でのレッスンを心がけておりますので、安心して受験対策に励んでいただけます!
対応可能な指導
また、スタジオパパパには様々な画材(素材)のご用意があり、どの科の受験対策も可能となっております。
以下が、当スタジオで指導を受けられるジャンルの一覧です。
・素描
・水彩
・油彩
・構成デッサン
・粘土
一口に芸大の受験といえども様々な学科があり、試験内容も多岐に渡ります。
スタジオパパパでは様々なジャンルに挑戦する方に向けて、なるべく万全な準備でレッスンしていただくために多様な画材・素材を揃えています。
挑戦したい学科がある際には是非お気軽にご相談ください!
体験レッスン受付中!受験対策はスタジオパパパにご相談ください
スタジオパパパでは、東京藝術大学をはじめとした難関校を目指す方の受験対策もお受けしております。
また、単に受験対策としてだけではなく、絵を描く・物を作る・アーティスティックな観点から物を見ることの楽しさを味わっていただくことができます。
予備校としてだけでなく、美術に興味があるという人も、是非一度体験にお越しください。
気になった方は、是非以下からご連絡ください!